8月29日~9月3日紙面

西尾市 増山副市長を解任

 西尾市は二十九日、増山信也副市長を三十一日付で解任すると発表した。また、同日行われた定例会見で小島統一副市長が辞職願を中村健市長に提出したことなどを明かし、市長の市政運営を補佐する副市長が不在になる可能性が浮上した。

 増山副市長は平成二十七年二月一日に就任。公共施設再配置事業の中心となる資産経営戦略監を兼務してきた。中村市長は「PFI(民間資金活用による社会資本整備)による公共施設再配置事業をはじめとした市政運営の考え方に違いがあった」と解任理由を説明。解任時期について、八月上旬時点では「九月末」としていたが、話し合いなどの末に八月末に決まった。

 増山副市長は「大変残念だがやむをえない。資産経営戦略監の立場としては担当職員に申し訳ないと思う」と答えた。

 小島副市長は二十二年四月に就任。二十三日には九月十三日付での退職を願い出ており、退職届は現在市長預かりとなっている。小島副市長は「中村市長の考え方に沿えない。増山副市長と一緒に仕事ができないならば退くべきだと考えた。慰留されたが気持ちは変わらない」と強調した。

 中村市長は「以前慰留をお願いした際は『分かりました』と答えていたので、辞職願を出されて驚いた。引き続き慰留を続ける予定だったが、会見での気持ちの固さは想定外だった」と困惑。後任人事については未定とし「できるだけ早い段階で人選し、議会などに示したい」と明言を避けた。(30日1面)