6月27日~7月2日紙面

西尾市長選 現職破り38歳中村氏が初当選

 任期満了に伴う西尾市長、市議会議員選挙が二十五日、投開票され、市長選では新人の中村健氏が現職の榊原康正氏を破って初当選した。三十五人が立候補した市議選(定数三〇)では、三十五票が当落を分けた。投票率はともに前回より三・五ポイント下回る68・05%、当日有権者数は十三万四千六十六人だった。

 一夜明けた二十六日、市役所で両選挙の当選証書付与式が行われ、当選者は選挙管理委員会の羽佐田芳和委員長から当選証書を受け取った。

 同市独自の民間資金活用による社会資本整備(PFI)での公共施設再配置が争点となった市長選は、中村氏が圧勝。中村氏は「西尾市政としての市民との向き合い方への潜在的不満が多く、有権者の共感が得られれば勝てると思っていた」と振り返った。また「旧幡豆三町の合併不満票や世代交代を願う浮動票が取り込めた」と分析した。今後は検討専門部署や第三者と市民らで構成した検討チームによるPFI事業の全面見直しと公共交通機関再編を早期に着手するとした。

 榊原氏は「新市長がいいまちづくりをしてくれることを期待している。今後は一市民として西尾市を盛り上げたい」と敗戦の弁を述べた。

 任期は市長が七月五日~平成三十三年七月四日。市議が六月二十五日~平成三十三年六月二十四日。市秘書課によると、中村氏が就任すると県内の現職市長では最年少となる。

(27日1面)