4月25日~29日紙面

西尾、蒲郡 貝毒検出で潮干狩り中止

 愛知県は二十五日、西尾、蒲郡両市にまたがる「幡豆海域」で採取したアサリから国の基準値をわずかに上回るまひ性貝毒を検出したと発表した。県は同日、同海域内の漁協関係者にアサリの出荷と潮干狩りの自粛を要請。西尾市の東幡豆漁協、幡豆漁協、西三河漁協吉良支所は二十六日から市内の潮干狩り場三カ所(東幡豆海岸・前島、西はず・鳥羽海岸、梶島)の営業中止を決めた。再開時期は未定。

 県水産課によると、アサリが餌とともに毒性を持つ特定のプランクトンを摂取することで体内に毒が蓄積されたとみられる。貝毒を摂取した場合は、三十分ほどで顔や口にしびれ、まひといった症状が現れる。重症化すると全身に症状は及び、命にかかわる危険性も。貝毒は加熱しても無毒化できない。

 県は今後、検査回数を増やすなどして監視体制を強化し、安全性を確認した上で自粛要請の解除を検討する。

(27日1面)