2月28日~3月5日紙面

豊田スタジアム大型映像装置リニューアル

 豊田市千石町の豊田スタジアム内で修繕工事が進められていた大型映像装置が、このほど完成した。四日に行われるサッカーJ2名古屋―岐阜戦で一般利用客にお披露目される。

 映像装置の大きさは、リニューアル前と同じ縦九・六㍍、横一九・二㍍。最新型の高輝度フルカラーLEDが採用され、修繕前に比べ画質が三倍程度向上し、ハイビジョン映像を出力できるようになった。

 大きく変わったのは、映像装置の視野角。これまでは映像装置の下方に位置するゴール裏の客席からは映像が見えず、スコアボードやリプレイ映像などの確認が困難だった。修繕により、左右方向が一二〇度から一四〇度、下方向が三〇度から六〇度に拡大。ほぼ全ての観客席から鮮明な映像を視認できるようになったほか、角度による色味の変化も最小限に抑えられている。

 また大型映像装置の修繕に伴い、映像送出機器なども更新され、ピッチ内や観客席を撮影する場内カメラも三台から五台に増設。民間イベントでの利用も考慮し、映像装置は専用のタブレット端末から簡単に遠隔操作できるようになっている。

 年間の維持管理費は従来の四分の一程度の約百五十万円を試算。総事業費は二億四千四百九十四万四千円。

 同スタジアムの大型映像装置は、平成十三年七月の供用開始からJリーグの試合を中心に多くのイベントで使用されてきたが、近年は機器の不具合や代替部品の調達が困難などの問題を抱えていた。

 そこで同市は、二十六年十二月に修繕計画を策定。主に①映像装置の表示部②映像装置制御部③映像送出機器④映像設備―の四項目の修繕・改善に向け、二十九年の同スタジアムでのJリーグ初戦までの完成を目標に作業が進められてきた。

(3日1面)