11月25~29日紙面

新東名でラン&ウオーク

 来年二月に開通予定の新東名高速道路愛知県区間内の岡崎サービスエリア(SA、岡崎市宮石町)一帯で二十二日、開通前の高速道路を走ったり、歩いたりするイベントが開かれた。三部門のマラソン(ハーフ、10㌔、3㌔)とウオーキングには約八千人が参加し、一足早く新東名を体感した。

 岡崎SAを発着点にマラソンは新城方面へ向かうコース、ウオーキングは豊田方面に向かう往復6㌔のコース。前者は岡崎市が主催、後者は豊田市にもまたがるため両市の共催となった。

 オープニングイベントでは、内田康宏岡崎市長が「自治体の枠を超えたイベントであり、新東名への期待感が強い」、太田稔彦豊田市長は「新城、岡崎、豊田と奥三河がつながる道路。岡崎とは今後も連携したい」、近藤清久NEXCO中日本名古屋支社長は「岡崎SAには五百本の桜の木が植樹された。地元に愛される美しいSAに」とあいさつした。ステージでは和太鼓演奏やよさこい、岡崎応援キャラクター隊、ご当地アイドルなどが盛り上げた。

 マラソンでは、アトランタ、シドニー両五輪の男子マラソンでメダルを獲得したエリック・ワイナイナさんがゲストランナーで登場した。ハーフマラソン男子の部で優勝した岡崎市上和田町の会社員伊東良さん(32)は「折り返してからの緩やかな上りがきつかった。いつもと違って応援がなく、景色も山ばかりだったが、開通前の高速道路を走れたのはいい経験になった」と話した。

 SA内では桜の植樹式や約二十㍍の高さの高所作業車から周囲を見渡す「空中散歩」などもあった。

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 上下線一体型の岡崎SAは東海三県内では最大規模で十五店舗が出店する。来年二月に開通する愛知県区間は、浜松いなさジャンクション(JCT、浜松市)―豊田東JCT(豊田市)間の約五十五㌔。既存の東名高速道路よりもカーブや勾配が緩やかで、東名の渋滞緩和のほか、観光や商工業分野における経済効果などが期待されている。

(25日3面)