5月26~31日紙面

辛坊治郎氏熱弁 本紙創刊70周年記念講演

 東海愛知新聞社は二十五日、岡崎市シビックセンター・コロネットにキャスター辛坊治郎さん(59)を招いて創刊七十周年記念講演会を開いた。

 冒頭、大津一夫社長が七十年間の歩みを説明した上で「『ふるさと 全力発信』を合言葉に社員一丸となって頑張っていきたい」とあいさつした。

 辛坊さんは「政治・経済・情報の裏を読む~メディアは真実を伝えているか」と題した講演の中で、東京のテレビメディアは視聴率至上主義だと指摘。「メディアは地方の方がしっかりしている」と関西のローカル番組を担当する身として、持論を展開した。

 人気テレビ番組で共演歴がある橋下徹大阪市長については「極めてよくできた(維新の)看板」と一定を評価しながらも、今後の国政進出を否定。自民党が憲法改正に必要な単独三分の二議席以上を目指すため来年夏には衆参同日選に打って出ることを“予言”した。

 また、二年前に太平洋横断中に遭遇した海難事故についても触れ、「この経験で考え方が少し変わった。自分が助かった裏には、さまざまな人の存在があった」と振り返った。時折、身ぶり手ぶりや冗談を交えて熱弁を振るい、会場の笑いを誘う場面もあった。

(26日1面)