2月10日~15日紙面

岡崎署管内詐欺被害1,5億円超

 岡崎署管内(岡崎市、幸田町)の昨年一年間の「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」などの名称で知られる特殊な手口の詐欺が、前年比66%増の三十五件、被害金額は349%増の約一億五千七百万円と過去最大になったことが、同署への取材で明らかになった。

 特殊詐欺事件は全国的に急増。犯行グループの構成員と直接現金のやり取りをする「手渡し型」、宅配便などを用いて指定の場所に現金を届けさせる「送り付け型」が目立った。金融機関での広報、県警メールマガジン「パトネットあいち」、同署の情報発信メール「すぐメール」などの手段で周知活動を行う。

 刑法犯認知件数は4%減の三千四百十五件。管内全域で住宅を狙った侵入盗(空き巣、忍び込み、居空き)は62%減の百十四件。特に、一昨年十一月に県遊戯業協同組合から防犯カメラが寄贈された六ツ美北部学区は、87%減の四件だった。防犯カメラの設置場所は管内で増えており、「今後の認知件数にも影響を与える」と生活安全課の署員は話す。

(15日1面)