11月5日~9日紙面

実験で「科学」学ぶ 美合小

 幅広い分野の専門家を招き、講演を通して子どもたちの夢形成を手助けする「夢プロジェクト」が五日、岡崎市美合小学校で行われた。テーマは「科学を学ぶ」。自然科学研究機構分子科学研究所の木村克美名誉教授が講師となり、三~六年生の前で分子にまつわる話や実験を披露した。

 最初は、児童たちに分子について理解を深めてもらおうと、水や空気、ドライアイスといった身近なものを例に解説。続いて分子を形成する原子にも触れ、原子の塊でできた金属として鉄と金、人間の体を構成する物質でもある水素原子や酸素原子などを紹介した。

 実験では、液体窒素の温度がどれほど低いのかを体感してもらおうと、バナナと花を液体窒素に浸した場合どのように変化するのかを実演。液体窒素から取り出したバナナは芯まで凍っており、金づちで叩くと甲高い音を立ててばらばらになった。

 花を使った実験には代表児童が加わり、液体窒素で冷やした花を一握り。花びらが粉々に砕け散ると、児童たちは「くしゃくしゃになっちゃった」「こんな風になるんだ」と言って、花の変化に驚いた様子だった。

(6日付3面)