11月26日~30日紙面

豊田市で「MIRAI」試乗会スタート

 来月十五日に世界で初めて発売される燃料電池自動車「MIRAI」(トヨタ自動車)の一般ユーザーを対象とした試乗会が二十九日、豊田市内で始まった。一般ユーザーが市販されるFCV(燃料電池自動車)を運転して公道を走るのは初めて。きょう三十日まで開かれる二日間の試乗会で、鹿児島県や三重県を含む事前に申し込んだ県内外の約百二十人が、発売に先駆けて自動車の”ミライ”を体感する。

 トヨタ自動車が自社で所有しているMIRAIを提供。試乗会では、同市の低炭素社会モデル地区「とよたエコフルタウン」内で燃料となる水素を充填する水素ステーションを発着点に、同社の開発担当者を助手席に乗せた参加者が、豊田スタジアムの周囲を走行して戻る約四㌔を運転した。

 MIRAI(車両本体価格六百七十万円)の市販に伴い、国、県、市ではさまざまな購入補助制度が設けられた。市では新車購入に当たり、市民向けに三十三万五千円、事業者向けに十五万円を上限に補助する。受付期間は発売日の十五日から来年三月末まで。

(30日付1面)