8月5日~10日紙面

市内児童がミュージカル楽しむ

人が生きていく上で最も大切なものを、舞台を通じて子どもたちの心に語り掛けたい―劇団四季主催の招待公演「こころの劇場」が五日、岡崎市民会館で始まった。きょう六日までの二日間にわたって行われ、市内の四十七小学校から招かれた六年生延べ約四千二百人が、ファミリーミュージカル「ふたりのロッテ」を楽しんだ。

 初日は午前と午後の二回に分けて公演が行われ、三十三校から児童約二千五百人が来場。会場に到着した児童たちは席に着くと、開演を今か今かと待ちわびていた。

 観客席の照明が落とされ、舞台上がぱっとライトアップされると、大きな拍手が沸き起こった。子どもたちの視線が舞台上へ一斉に注がれる中、かわいらしい衣装を着た出演者が登場。美しい歌声とともに舞台狭しと踊って回り、会場を沸かせた。

 公演中、物語の主役となる双子の姉妹「ロッテ」と「ルイーゼ」の二人が見せる心温まるやりとりやコミカルな動きに、児童たちは夢中。きらきらと輝く舞台上で繰り広げられる人間模様に息を飲んだり、時折織り交ぜられるユーモアに笑ったりしながら、約二時間の公演を楽しんだ。

 六名小学校の近藤俊介君は「ミュージカルはあまり見たことがありませんが、歌声がきれいでダンスもうまかったので面白かったです。強気だけど、たまに優しいところを見せるルイーゼが気に入りました」と話した。

 同劇団は、子どもたちに演劇の感動を届けようと、「こころの劇場」と題して全国で招待公演を開催。岡崎では六回目となる。

(6日3面)