8月20日~25日紙面

岡崎公園でコウエンナーレ 

「あいちトリエンナーレ2013」(8月10日~10月27日)に合わせて、7月27日から岡崎公園で開かれている岡崎市主催のイベントサミット「おかざきコウエンナーレ2013」(11月3日まで)。配布チラシなどで象徴的に使用されている岡崎アート広報大臣の「オカザえもん」が、日本百貨店協会主催のご当地キャラ総選挙で第2位と奮闘し、さらに人気を高めたことで盛り上がりの兆しを見せている。

 公園はトリエンナーレ岡崎地区の康生会場に隣接。トリエンナーレ開幕後は、観光バスツアーで訪れた観光客が、公園内の施設をよそに康生会場に足を向けてしまうなど、施設の利用増加には中々結び付いていなかった。

 しかし6日に東京都内で行われたご当地キャラ総選挙の決勝投票で、オカザえもんが一位の「ふなっしー」(千葉県船橋市)に次ぐ2位を獲得。投票結果は報道などで全国に伝えられた。

 その効果もあってか、10~18日で前年同期比35%増の14700人が来園。公園を指定管理する岡崎パブリックサービスの担当者は「第2位というオカザえもんの快挙は、来場者が増える一つのきっかけになった」と分析する。

 コウエンナーレ期間中の金・土曜日は岡崎城二の丸能楽堂で、市のPRキャラバン隊「岡崎ジャズメッセンジャーズwithオカザえもん」のライブを開催。各地を飛び回るオカザえもんに「必ず会える」とあって、17日は観客席を埋めたという。

 オカザえもんの快挙は、コウエンナーレに盛り込まれている各イベントの呼び水にも。オカザえもん目当ての来園者が、三河武士のやかた家康館で開かれている企画展「妖怪道五十三次」(10月27日まで)に来場したり、園内を歩く宝探しゲーム「徳川埋蔵金伝説」(同)などに参加したりと、コウエンナーレに目を向ける契機になっている。

 担当者は「コウエンナーレは岡崎の歴史と文化に触れてもらう機会。現代アートのトリエンナーレとの相乗効果を期待している」と話している。

(22日1面)