7月17日~21日紙面

スウェーデンの木製玩具展

 130年前にスウェーデンで生まれた王室御用達の老舗玩具メーカー「BRIO(ブリオ)」の歴史を紐解く企画展「BRIO展」が20日、おかざき世界子ども美術博物館で始まった。創業以来の歴史に焦点を当てた展示会は日本初。国内での公開は二度とないとされるものを含め、創業当時からの玩具類を展示している。

 スウェーデン南部のオズビーで、木製のバスケット容器を製造していたイヴァ・ベングトソンが創業。ブナの木を使った色鮮やかな玩具が国民に広く愛されており、10年前に日本支社の「ブリオジャパン」が創設された。県内では百貨店などで販売されている。

 同展ではスウェーデンのブリオミュージアムが保管する2万展の中から88点を展示。バスケット容器や創業初の玩具「オビズーの馬」、シリーズ化されている年代別の「クラウン」などが並ぶ。

 「ボルボ」社が納車待ちノオーナーに配るために発注した非売品の「ボルボカー」(1946年製)とウォルト・ディズニーが発注した154年製のミッキーマウスの人形は日本初公開。

 スウェーデン国外での展示はほとんどなく、ブリオジャパンの森岡豊社長(52)は「今後、日本で見られる機会はないと思います」と話している。

 会場にはブリオの玩具で遊べる体験コーナーも。同展は9月29日まで。開館は午前9時~午後5時。大人300円、小中学生100円(市内の小中学生は無料)。

(21日1面)